現実の魔法のランプを探す旅

願いを何でも叶えてくれる魔法のランプは欲しいですか? そんなランプを探す旅行記のお話し。 夢はたくさんあるけれど、まずは自由を獲得すること。 今まで出会った言葉や気付き、新しく出会った格言などを書いてきます。 鹿島や日本代表などサッカーネタやFPS等のゲームネタ、趣味のDIYなども書いていきます。

2017年11月

2017明治安田生命J1リーグ 第33節
2017年11月26日(日)

鹿島アントラーズ 0-0 柏レイソル


☆スタメン☆
GK21曽ケ端 準                    
DF22西 大伍                    
DF5植田 直通                    
DF3昌子 源                    
DF16山本 脩斗                    
MF20三竿 健斗                    
MF4レオ シルバ                    
MF25遠藤 康
MF11レアンドロ                    
FW33金崎 夢生
FW8土居 聖真

★サブ★
GK1クォン スンテ
DF24伊東 幸敏                    
MF6永木 亮太                    
MF13中村 充孝
MF40小笠原 満男
FW7ペドロ ジュニオール                    
FW9鈴木 優磨

□交代□
77分土居 聖真 → ペドロ ジュニオール
84分遠藤 康 → 伊東 幸敏



マッチレビュー
明治安田J1 第33節

鹿島、ホーム最終戦はスコアレスドロー。最終節に連覇を懸ける。
2017年のホーム最終戦、J1第33節。鹿島が柏をカシマスタジアムに迎え撃つと、再三に渡るセットプレーのチャンスをはじめ、幾度となくゴールを脅かして攻勢をかけ続けたものの、最後の一線を割れず。スコアレスドローに終わり、ホームで優勝の瞬間を迎えることはできなかった。

鹿島は3週間前、満員の聖地で計り知れない価値を持つ3ポイントを獲得した。会心の“ウノゼロ”で浦和を撃破。集中力を高く保って相手の攻撃を封じ込み、80分にレアンドロが値千金の一撃を突き刺す。西からのクロスをゴールへ届けると、背番号11は歓喜の疾走を見せた。1-0。サイドの攻防で身体を張り続けた山本は「強い気持ちを持ってプレーした」と胸を張り、「相手云々ではなく、残り2試合に勝つことだと思う。良い準備をしていきたい」と次なる戦いを見据えていた。

インターバルは3週間。変則日程だが、チームは日々のトレーニングに集中して切磋琢磨を重ねていった。3日間のチームオフを経て、8日に練習を再開。離脱していたメンバーもピッチへと帰還し、13日には水戸と、19日にはソニー仙台と練習試合を実施した。変わらぬルーティンで対外試合への準備を進め、大一番へと照準を合わせていく。復帰を果たしたペドロ ジュニオールが切れ味鋭い突破と豪快なシュートで存在感を示すなど、激しいポジション争いはシーズン終盤も高水準のまま続いていく。三竿健斗は「いつもよりも試合に近いテンションで練習をやれていた」と、充実のトレーニングに手応えを掴んでいた。

試合前日のクラブハウスは、スタジアムさながらの熱気に包まれた。横断幕やビッグフラッグでの鼓舞がボルテージを高めていく。背番号12へ挨拶に向かった大岩監督は「『サポーターの皆さんが非常に良い雰囲気を作ってくれたので、思い切ってやろう、試合に向けていつも通りの準備をしよう』という話をした」と、ミーティングで選手たちに伝えた言葉を明かしている。

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重要な意味を持つ一戦、指揮官は浦和戦と同じ先発メンバーを指名した。GKは曽ケ端、最終ラインは西と植田、昌子、山本が並ぶ。ボランチは健斗とレオ シルバ、2列目は遠藤とレアンドロのコンビ。そして前線は金崎と土居が2トップを組み、虎視眈々とゴールを狙う。ベンチにはGKのクォン スンテと伊東、永木、中村、小笠原、ペドロ ジュニオール、鈴木という面々が座る。
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厳しい冷え込みに見舞われた鹿嶋だが、カシマスタジアムは朝から熱気に包まれていた。大挙して押し掛けた背番号12が、大一番を前にした高揚感と緊張感とともに聖地へと足を踏み入れる。サポーターズシートはもちろん、メインスタンドやバックスタンド、そして2階席も勝利への情熱で埋め尽くされていく。最高の雰囲気に覆われる中、ウォーミングアップに臨む選手たちに勝利への渇望が降り注がれていった。誇りに満ちたチームコール、そして全方位を舞うタオルマフラー。アントラーズファミリー全員の思いが、聖地の空に響き渡っていた。

13時5分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。鹿島は立ち上がりから気迫をみなぎらせてハイプレスを敢行。柏のビルドアップを封じるべく、金崎や土居が献身的にボールを追った。開始早々から激しいボディコンタクトが繰り返される中、5分には金崎が強引にペナルティーエリア右側から突破。力強いドリブルからシュートを放ち、ゴールへの意欲を示してみせた。直後にも土居が相手GKにプレスをかけてチャンスを作り出すなど、2トップがアグレッシブな姿勢を体現して推進力となった。

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攻勢をかける鹿島は18分、山本がグラウンダーのボールをペナルティーエリア手前へ。待っていた遠藤が左足ダイレクトで狙ったが、枠を捉えることはできなかった。20分経過後はセカンドボールをことごとく拾って敵陣でのプレータイムを増やし、両サイドを広く使った攻撃で柏を押し込んでいった。前半最大のチャンスは29分、レアンドロがペナルティーエリア左手前からループ気味のコントロールシュートで枠を捉えたものの、相手GKに弾き出されてしまった。
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鹿島はなおも攻め続け、35分には遠藤が右サイドからカットイン。得意の位置から左足を振り抜き、強烈な一撃で枠を捉えたものの、相手GKの正面を突いた。時折訪れるカウンターのピンチも、西と山本の両サイドバックが粘り強い応対で突破を阻止し、植田と昌子も的確かつ力強いカバーリングを繰り返した。レアンドロと遠藤も献身的なプレスバックを見せ、攻撃の芽を摘んだ。前半は0-0。緊迫感が漂う中、スコアレスでハーフタイムを迎えた。
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後半も立ち上がりから激しい攻防が繰り広げられることとなった。中盤でルーズボールの奪い合いが連発し、レオや健斗が身体を張った守備を見せてミドルゾーンを支配する。55分以降は敵陣深くでセットプレーを得る機会が増え、ゴール前に殺到して得点を目指していった。58分にはこぼれ球を拾った西がゴールライン際へ浮き球を送り、遠藤が強烈な左足ボレー。しかし、枠を捉えた一撃は相手GKに阻まれてしまった。59分にはレオの右CKから昌子がヘディングシュート。待望の瞬間が訪れたかに見えたものの、無情にもクロスバーに弾かれて得点とはならなかった。
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鹿島の攻撃は続く。66分にはレアンドロがペナルティーエリア内の密集でボールキープ。巧みなフェイントと鋭い切り返しで複数の相手DFを手玉に取り、最後は左足シュートで狙ったものの、またも相手GKのセーブに遭ってしまう。
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スコアレスのまま、残り15分を切った。次第にスペースが空き始め、オープンな展開へと推移していく。大岩監督は77分にペドロを送り出し、復帰を果たした背番号7にゴールへの思いを託した。直後のプレーで西のクロスに反応したレアンドロのヘディングシュートは、惜しくも枠の左へ。80分以降は最終ラインの背後を取られる場面も増えたが、植田と昌子が鋭いカバーリングを繰り返して攻撃の芽を摘んでいった。
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指揮官は84分に伊東を投入し、西を2列目に配置転換。右サイドからのパス交換とオーバーラップに突破口を求めた。87分には細かいパス回しから西が倒され、ペナルティーエリア右手前でFKを獲得。レオが直接狙うと、壁に入った相手DFの手に当たったようにも見えたが、笛は鳴らなかった。
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3万6000超のサポーターとともに、必死にゴールを目指した鹿島。しかし、待望の瞬間が訪れることはなかった。0-0。スコアレスドローに終わり、勝ち点1を積み上げるにとどまった。自力でのJ1連覇を確定させるためには、あと2ポイントが必要だ。今節での勝利が目的達成の条件だったが、満員の聖地で実現することはできなかった。
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最終節は1週間後、アウェイでの磐田戦だ。ホーム最終戦セレモニーで昌子が聖地に響かせた「絶対に勝ちます」という言葉を、チーム全員で実現しなければならない。鹿嶋の空に響き渡ったチームコールと大きな鼓舞。ともに戦う背番号12の思いを、勝利という結果で示してみせなければならない。勝利、すなわち連覇へと到達するために。今季最後の90分へ、総力戦で歩みを進めていく。

監督コメント
[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
非常にいいゲームをしたが、最後の最後で決めきれず、残念な結果になってしまった。しっかり切り替えて次の試合の準備をしたい。

Q. 攻めていたが点が取れなかった。次の試合に向けての改善点は?
A. 映像を見て確認したいと思っている。もう少しサイドからの攻撃を増やすことによって、バリエーションを増やすことができたのではないかと考えている。

Q. 交代枠を1つ残したが、どんなイメージで点を取りたいと考えていたか?
A. 攻撃、守備のバランスをみて、カードを残した。伊東を入れることで幅を使った攻撃を狙い、中央でペドロのスピード、レアンドロとのコンビネーションからのゴールを期待していた。

Q. 選手から勝てば優勝というプレッシャーが感じられたか?
A. 選手にプレッシャーはかかっていなかったと感じている。


選手コメント
[試合後]
【昌子 源】
数多くのセットプレーがあって、サポーターの声援も聞こえていた。柏の守備が良かったという面はあると思う。優勝できると信じている。誰一人として疑っていない。最後まで貫いて戦う。

【西 大伍】
勝たなければいけない試合では、このような展開になることが多い。チャンスを決め切りたいと思っていた。次で勝つだけ。

【山本 脩斗】
チームとして、ホーム最終戦を勝って終えたかった。前から行くことができていたし、前半よりは後半の方が自分たちのペースだった。次でしっかりと勝たないといけない。勝つことだけを考えて臨みたい。

【伊東 幸敏】
プレッシャーを感じるような選手はいなかったと思う。前半から堅い内容だった。互いに勝ちたいという気持ちが出ていた試合。次は絶対に勝つ。

【土居 聖真】
サポーターの皆さんの声はもちろん聞こえていた。あと1試合が残っているので、しっかりと勝てるように準備をしていきたい。

【曽ケ端 準】
結果を求めて臨んだけど、勝ち点3を取れなかったので残念。前線の2人がすごく頑張って(相手のパスコースを)限定してくれたので、守備陣としては安定していた。危ない場面はなく、良い形での守備ができたと思う。まだ自分たちが首位。次に向けてやるべきことをやって、良い準備をして磐田戦に臨みたい。

【三竿 健斗】
前線の選手を信じて、失点しないことを考えてプレーしていた。前線から(パスコースを)制限してくれていたので、やりやすかった。球際でも戦っていて、みんなで守れていた。次に向けて、良い準備をして臨みたい。
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ハイライト↓


今節に優勝決定とはなりませんでした。
それはとても残念です。

でも決して選手たちに非があるわけでも、交代枠を残した監督に非があるわけでもないと私は思います。
不満に思うことは2つ。

【1】悪意が無いのは分かるが、純粋に審判が下手。
笛を吹くところと流すべきところ、コレを取るならアレ取れよっていう、審判の出来は不満が残りますね。
最後のだってクリスティアーノはハンドですのでPKが妥当です。

【2】戦う意思のない柏にガッカリ。
柏はACL出場権を獲得するべく、命を懸けて戦いに来たはずですよね。
でもふたを開ければ11人のドン引きサッカー…。
なんだこりゃ???

そりゃ柏レベルのチームがドン引きすればスペースも無いし、得点するのは至難の業です。
でも何でドン引き?

ACL出場権<胴上げ阻止
そういう意識で挑んできた、としか思えません。本当にガッカリしました。


これで次節、最終戦の磐田戦に全てがかかっています。
まあ川崎が浦和に負けか引き分けになると自動的に優勝が決まるという番外編もありますけど、誰も他力本願なんて期待していません。
鹿島は勝って終わるクラブです!!


今日の試合の内容に目を向けてみると、両チーム守備陣がとても頑張り堅い試合になりました。
でもそれは予想通りでもあります。勝ったとしても1-0かなと思っていました。

鹿島は前線からの守備を徹底し、パスコースを限定することに90分間成功したと言えるでしょう。よって鹿島が気をつけなくてはいけなかったのは、クリスティアーノの個人技と伊東純也の足だけ。

それらの封じ方に慣れて相手に疲労も出てきた後半は、完全に鹿島ペース。
昌子のクロスバー直撃のヘッドもありましたし、見逃されたPKもありました。
相手がほぼ全員守備に回っていたのでスペースがなく、崩すのは本当に大変そうでした。それでも果敢に揺さぶり続ける鹿島の戦士たちには感服です。

最初の交代が後半32分、2枚目が後半39分。結局1枚残してタイムアップ。
ここの部分で監督を責める方もいるかもしれませんが、私はベターな采配だったと思います、PJを選択した人選以外は。伊東も投入したのですから、そこは優磨で軽くパワープレイでも良かったと思いますね。
ただ交代カードのタイミングに関しては、鹿島として内容に問題があったわけでもありませんでしたし、穴があった訳でもありませんでした。
変に交代して自らリズムを崩すことは避けたかった、それが大岩監督の心情ではないでしょうか。

柏がもっと攻めに転じてくれれば背後をじゃんじゃん狙えましたが、結局はゴールをこじ開ける事はできず、まさかの優勝は持越し。
さぞかし川崎サポーターは柏に感謝していることでしょう(笑)
でも鹿島が首位である事に変わりはありません。次勝てば良いのです。

磐田戦、平常心で挑み勝利をつかみ取りましょう!!


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鹿島アントラーズランキング

2017明治安田生命J1リーグ 第32節
2017年11月05日(日)

鹿島アントラーズ 1-0 浦和レッズ

♪得点♪
80分レアンドロ

☆スタメン☆
GK21曽ケ端 準                    
DF22西 大伍                    
DF5植田 直通                    
DF3昌子 源                    
DF16山本 脩斗                    
MF20三竿 健斗                    
MF4レオ シルバ                    
MF25遠藤 康
MF11レアンドロ                    
FW33金崎 夢生
FW8土居 聖真

★サブ★
GK1クォン スンテ
DF17ブエノ                    
DF24伊東 幸敏                    
MF6永木 亮太                    
MF13中村 充孝
MF40小笠原 満男
FW9鈴木 優磨

■交代■
78分土居 聖真 → 鈴木 優磨
81分遠藤 康 → 伊東 幸敏
88分レアンドロ → 永木 亮太

マッチレビュー
明治安田J1 第32節

レアンドロが会心のボレー弾!鹿島、満員のカシマで浦和を撃破!

鹿島が極めて重要な意味を持つ勝ち点3を獲得した。他16クラブに先駆けて戦った、J1第32節。カシマスタジアムに浦和レッズを迎え撃つと、スコアレスで迎えた80分にレアンドロが会心の右足ボレーを決める。1-0。チーム一丸で勝利を掴み取り、今季23勝目を挙げた。勝ち点は70に到達し、2位・川崎Fとの差は暫定7ポイントとなった。

鹿島は10月後半のアウェイ3連戦を締めくくる札幌戦で、力強く再出発を遂げた。21日の横浜FM戦で打ち合いに屈し、25日には神戸を相手に痛恨の敗戦。リードを守り切れずに延長戦に突入し、PK戦の末に敗れて天皇杯連覇という目標を失った。屈辱にまみれた2試合を経て迎えた札幌戦は、真価を問われる90分だった。三竿健斗のプロ初スコア、そして金崎が決めた意地の決勝弾。2-1。北の大地まで足を運んだ背番号12とともに、気迫に満ちた戦いで勝ち点3を掴み取った。残りは3試合。「目の前の試合に集中して、残り全てで勝つ」と、選手たちは異口同音に決意を述べていた。

札幌から帰還した選手たちは、10月31日に練習を再開。穏やかな秋晴れに恵まれ、ひたむきにボールを追う日々が続く。高水準での切磋琢磨に終わりはない。充実の時を過ごす健斗は「練習も良い雰囲気でできている」と手応えを語り、「このクラブはタイトルを獲らないといけない。それに全てを懸けている」と、勝利への決意を言葉に紡いでみせた。

試合前日のクラブハウスは、スタジアムさながらの熱気に包まれた。横断幕やビッグフラッグでの鼓舞がボルテージを高めていく。「札幌戦でもサポーターの皆さんがたくさん来てくれて、大きな声で応援してくれた。明日の浦和戦はホームで戦える。サポーターの皆さんの力を借りて、一緒に戦いたい。一緒に戦ってほしい」と、大岩監督は信頼を語った。聖地を歓喜で包むために――。チーム一丸で臨む、大一番が始まる。

重要な意味を持つ一戦、指揮官は前節と同じ先発メンバーを指名した。GKは曽ケ端、最終ラインは西と植田、昌子、山本が並ぶ。ボランチは健斗とレオ シルバ、2列目は遠藤とレアンドロのコンビ。そして前線は金崎と土居が2トップを組み、虎視眈々とゴールを狙う。ベンチにはGKのクォン スンテとブエノ、伊東、永木、中村、小笠原、鈴木という面々が座る。
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三連休の最終日、鹿嶋は穏やかな青空に恵まれた。大一番を前にした高揚感と緊張感がカシマスタジアムを包んでいく。総力戦で勝利を収め、是が非でも勝ち点3を――。アントラーズレッドの背番号12が続々と足を運び、ボルテージを高めていった。ウォーミングアップに臨む選手たちに、勝利への渇望と情熱が降り注がれていく。チケットが完売となった聖地は、最高の雰囲気に包まれていた。誇りに満ちたチームコール、そして四方を舞うタオルマフラー。舞台は整った。アントラーズファミリー全員で、一丸となって勝利を掴み取りに行く90分だ。

14時3分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。鹿島は立ち上がりから攻守両面で激しいボディコンタクトを繰り返していく。拮抗した展開となったが、最終ラインでのビルドアップから攻撃を組み立てる浦和に対し、連動したプレスで応戦。スピードを上げてボールを狩り取りに行くプレー、そしてブロックを組んで対応するタイミングを全員が理解し、両者を明確に使い分けることで攻撃の芽を摘んでいった。
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最初の決定機は9分だった。ペナルティーエリア右外で得たFK、キッカーは遠藤。「サポーターも気合いが入っている」と背番号12の思いとともにピッチに立ったゲームキャプテンは、意表を突いてゴールを狙った。角度のないところから放たれた強烈な一撃は枠を捉えたが、惜しくも右ポストに弾かれてしまった。とはいえ、アイデアと決意が詰まった左足がゴールへの予感を漂わせた。

高い集中力で試合に入った鹿島は、次第に浦和を低い位置へと押し込んでいった。敵陣でセカンドボールを拾う場面も増え始め、サポーターの待つゴールへと迫っていく。17分にはレオの突破からレアンドロがラストパスを受け、ペナルティーエリア正面から左足シュート。相手DFにブロックされたものの、鮮やかな連係を見せた。18分にもエリア左手前からレオがスルーパスを通し、抜け出した金崎が左足で狙う。こぼれ球に金崎も詰めていたが、相手GKに阻まれてしまった。
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均衡が破られることなく、緊張感がピッチを包む。スコアレスのまま30分が経過すると、浦和に押し込まれる場面も増え始めた。それでも鹿島はレオと健斗のボランチ陣が激しいボディコンタクトでミドルゾーンを制圧。出足の速いプレスを繰り返し、セカンドボール奪取を連発して存在感を誇示してみせた。最終ラインの背後へスルーパスを出されても、昌子と植田のセンターバックコンビが集中力を切らさず、しっかりと身体を張ってカバー。曽ケ端も的確な判断と鋭い飛び出しでスペースを埋めた。

0-0。前半45分でスコアが刻まれることはなかった。満員のカシマスタジアムは大一番にふさわしい高揚感を纏ったまま、ハーフタイムを迎えた。
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再び戦いの場へと帰還した選手たちに、大きなチームコールが降り注がれた。誇り高き背番号12の情熱を背に、鹿島は後半も積極的に攻勢をかけた。左サイドの山本がオーバーラップを繰り返し、対面のラファエル シルバとのマッチアップで冷静かつ力強い突破を見せた。ファウルを受けて痛む場面も少なくなかったが、熱い闘志とともに走り続ける背番号16が意地と気迫を示してみせた。
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スコアレスのまま、残り30分を切った。次第にスペースが空き始め、白熱の打ち合いが展開されていく。それでも、前半から変わらずセカンドボールの攻防を制し続けていた鹿島が、決定機を作られることはなかった。遠藤やレアンドロも献身的なプレスバックでサイド攻撃を封じ、土居と金崎は前線で身体を張る。そして、満員のホーム側スタンドは勝利への思いを叫び続けた。チーム一丸で、ゴールを目指して戦い続けた。
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勝負は終盤へ。大岩監督は78分、土居に代えて鈴木を投入。背番号9をピッチに送り出した交代策は、ゴールへの決意をチームに刻み付けるメッセージでもあった。すると2分後、歓喜の瞬間が訪れる。右サイド深くでボールを持った西がクロスを上げると、鈴木がペナルティーエリア中央で反応。激しい競り合いとなったが、ボールは頭上を越えた。そこに走り込んでいたのが、背番号11だった。レアンドロ、右足ボレー。相手GKの股下を抜くファインゴールがゴールネットを揺らす。満員のカシマスタジアムが揺れる。1-0。アントラーズファミリー全員で掴み取った、気迫に満ちたゴールだった。
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残り10分強、やるべきことは全員が理解していた。リードを奪った大岩監督は伊東を右サイドバックに配し、永木を中盤に送り出して活力を注入。激しいプレスと献身的な守備、そして冷静なボールキープで時計の針を進めていった。4分と表示されたアディショナルタイムも、ビジターチームがスコアを刻むことはなかった。
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1-0。極めて重要な大一番で任務を完遂し、会心のウノゼロを演じた鹿島が、計り知れない価値を持つ3ポイントを獲得した。2位・川崎Fとの勝ち点差は7に広がり、残りは2試合。J1は18日に再開するが、鹿島は26日の第33節までインターバルを挟むこととなる。11月26日、カシマスタジアムで柏と激突する一戦は、聖地で戦う今季最後の90分だ。まずは心身の充電に努め、そして勝利だけを見据えて準備を進めていく。チーム一丸の歩みは続く。鹿嶋の空に歓喜を響かせるために。アントラーズファミリー全員で、最高の景色へ到達するために。
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監督コメント
[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
非常に締まった試合で、お互いに内容もすばらしかったと思う。そのなかで、自分たちから積極的にアクションを起こしていこうと話していた。その通りに前線からアグレッシブにいってくれた結果、ゲームの中で主導権を握る時間が多くなったと感じている。

Q. 次節勝てば優勝というところまでこぎつけたが、要因は?
A. ひと言で伝えるのは難しいが、(就任してから)ホームで負けていないと思う。ホームのサポーターの力は非常に大きく、ホームで安定して勝っていることが非常に大きい。選手たちには、毎試合、自分たちから色々なアクションを起こそうと話をしている。それが、誰が試合に出ても積極的なプレーができている要因の一つだと感じている。所属している選手全員、総力戦で戦っている。競争、緊張感があることも要因だと思う。

Q. 3万3,000人以上の来場者があった。サポーターにメッセージを。
A. 非常に多くのサポーターがスタジアムに来てくれた。ホームで戦う上で、非常に大きな力になっている。それが勝利につながっている。スタジアムに来れない人、DAZNで応援してくれている人を含めて、アントラーズファミリーとして戦っている。ホーム最終戦、皆さんの力を借りて勝利をつかめるようにやっていくので、また応援してほしい。

選手コメント
[試合後]
【レアンドロ】
浦和戦は非常に難しい試合になる。今日もタフな戦いだった。良いボールが来たので決めるだけだった。ゴールを決めたのは自分だが、全員が戦いを制していった結果、チャンスが巡ってきた。チームとして勝ち得た得点だった。最大の目標だった勝ち点3を獲得できたことが嬉しい。

【山本 脩斗】
対面する相手に1対1で負けないことを意識してプレーしている。より一層、勝ちたい気持ちを出せた。強い気持ちを持ってプレーした。みんなでサポートし合いながら、90分間集中力を切らさずにプレーしようと話をしていた。相手云々ではなく、残り2試合に勝つことだと思う。良い準備をしていきたい。

【昌子 源】
隙を見せたほうが負けると思っていた中、最後まで集中力を保って勝利を手にすることができた。昨日の練習でサポーターの皆さんが応援してくれて「勝とう、優勝しよう」というメッセージをくれた。それに応えたかった。

【植田 直通】
勝ち切ることができたのは大きいと思う。緊張感がある試合だったけど、楽しむことができた。すごく良い雰囲気を作ってもらって、サポーターの皆さんと一緒に喜べたことが嬉しい。

【土居 聖真】
今日は決勝のつもりで戦っていた。相手も気持ちが入っていて、いい戦いができたと思う。我慢強く戦えたことが勝因だと思う。サポーターの皆さんが数多く駆けつけてくれて、力になった。あと2つ勝って、優勝を決めたい。

【三竿 健斗】
個人的には大事なところでのパスミスがあったので、次への課題として前向きに捉えたい。一人一人が高い向上心を持ってやれている。残りも全て勝って優勝を決めたい。

【西 大伍】
お互いに固い感じで、チャンスもお互いに多くなかった。勝ててホッとしている。(得点の場面は)そんなに深く考えずにクロスを上げた。優磨、夢生、レアンドロと並んでいたので、線で合わせるイメージだった。

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ハイライト↓



鹿島の完勝でしょう。
シュート本数も鹿島が10本、浦和が3本。
見ていてもさほど危険なシーンは無く、曽ヶ端が飛び出してかわされたシーンぐらいでしょうか。

今節は堅実で非常にピリピリした内容になりました、でもそれは集中力の表れだと思います。我慢比べとでも言うのでしょうか。
こういった試合を鹿島は幾度と潜り抜けてきましたので、このまま針が進めばきっと鹿島にチャンスが来る。そう思ってみていましたが、やはりチャンスは来ましたね。

今日は非常にクロスの本数が少なかったような気がします。
きっとボールを拾われてカウンターを受けるのを避けていての判断だったのでしょう。
でも西は80分にクロスを入れ、それが実を結ぶわけです。
まさしくドラマ!!

それでも浮かれることなく残り2戦の準備をする。それが鹿島アントラーズ。


山本が非常に守備を頑張ってくれたおかけでRシルバを無効化できました。ここのサイドを制したこと、これが今節のキーだったのではないでしょうか。


鹿島が勝ったことで、川崎は相当のプレッシャーを受けるはず。
その川崎が18日敗れても鹿島の優勝、26日の柏に勝っても文句なしの優勝。
柏戦に行かない理由はありませんね。
もう一度サポーターが結集し、選手たちを勇気づけてあげましょう。

絶対に優勝したい!!

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鹿島アントラーズランキング

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